住宅用蓄電システムは、太陽光発電と夜間電力を電池で自家発電し、貯めた電力を自家用・売電用として利用するシステムです。BMS（バッテリーマネジメントシステム）への電力供給は、バッテリーから直接行うことも可能です。

PVインバータ（太陽光インバータ）は、ソーラーパネルで発電された直流電力を工場や家庭に給電するための交流電力に変換する機器です。機器内のインバータ回路の入力は、ソラーパネルから出力される電圧を昇圧回路で、昇圧された直流電圧となります。

冷蔵庫は、常時動作の状態であるため、省エネ特性が強く求められています。コンプレッサを動作させるインバータ回路は、高調波抑制のための昇圧回路（PFC）で昇圧された直流電圧を入力とします。

温水洗浄便座は、普及率が高いのは日本国内ですが、海外での普及も増えつつあります。常時動作状態ですが、ほとんどが待機モードであるため、待機電力の削減が要求されます。最近では、人感センサで使用時に瞬間的に便座や洗浄水を温める機能によって待機電力が大きく削減されています。

複合機は、高精細化や高速印字化などの基本性能の向上の他に,ネットワーク対応、拡張対応、静音化対応、小型軽量化が要求されています。複合機内部には、スキャナ、ドラム、紙送り、ポリゴンミラーなどの部分で多くのモータが使用されています。これらの部分には、24Vの電源電圧が必要となります。また、各マイコン、センサー、モータドライバ、画像処理回路などには、5V大電流の電源電圧が必要となります。待機電力の削減のために、待機時用の小電力電源を設ける場合もあります。

スマートメーターは、電力を電子式に計測します。また、メーター内に内蔵されたマイコンを経由して電力事業者が電力の開閉や遠隔制御を行ったり、通信機能によって電力事業者やホームエリアネットワークに電力消費データを送信したりすることができます。電源モジュールは、スマートメーターの消費電力に適合したラインアップを揃えています。低入力電圧、高耐雷サージ、高信頼性といったスマートメーターの仕様に適合しています。

パッケージエアコンは、省エネのためコンプレッサとファンモーターをインバータ駆動しています。インバータ回路は、高調波抑制のための昇圧回路（PFC）で昇圧された直流電圧を入力とします。 電源モジュールは、この昇圧された直流電圧を入力とし、機器内のインバータ駆動回路やマイコンなどに電源電圧を供給することができます。室外機の厳しい温度環境や二方弁、四方弁で用いられる電磁弁のピーク電流に対応できるラインアップも揃えています。

UPSは、停電や電源異常が発生した場合、大規模ネットワークシステムやサーバ、パソコンなどのコンピュータ機器に、電源を供給しトラブルを防ぐ機器です。機器内のインバータ回路の入力は昇圧回路で昇圧された直流電圧となります。この電圧は、内蔵されたバッテリーに蓄えられ、停電や電源異常時に、バッテリーからインバータへ電力供給されます。

汎用インバータは、モータの回転数などを制御する可変速装置で、モータを使用する産業機器に幅広く使用されています。近年では、インバータのデジタル制御、EthernetやUSBなどのインターフェースによるリモートコントロール機能も搭載され、小型化、省エネ化が今後、益々期待される機器です。
インバータ回路の入力は昇圧回路で昇圧された直流電圧となります。

電子レンジは、水分子と共鳴しやすい周波数（2450MHz）に設定されたマイクロ波をマグネトロンから発生させ、マイクロ波を食材に照射させることで、食材の水分同士の振動による摩擦熱で食材を内部から加熱します。シーズヒータや加熱水蒸気で外部から加熱するオーブンレンジ機能がついたハイエンドモデルもあります。

LED照明は、省エネ、長寿命といった性能から、右肩上がりに普及しています。快適性や安全性を実現するための、調光、調色、寿命検知、照度補正、無線制御といった様々な機能が求められています。LEDの電力供給はLEDを安定的に光らせるため定電流コンバータが用いられます。

液晶テレビやオーディオ製品などのAV機器は、日常的に使用する家電であるため、省エネ特性の向上が常に求められています。常時電源と接続される場合が多いため、待機電力の削減も必須です。また、非動作時の静音化も求められます。