高出力(PoE+)およびIEEE 802.3afアプリケーションを実現する、業界初のクワッドPSEコントローラ
2007/09/21マキシム・ジャパン
電源/パワー
編集者の方へ: * MAX5952は、高出力(15W以上) Power over Ethernet (PoE+)およびIEEE 802.3afシステム向けのクワッドPSE (給電機器)コントローラです。
* このデバイスによって、ネットワークスイッチ/ルータやミッドスパンの給電機器はRJ-45ポート当り最大45Wの電力を受電機器(PD)に供給することができるようになりました。
* 最適のアプリケーションは、IEEE 802.3af規格で設定された15Wの制限以上の電力が必要なPDです。例としてIP電話、ワイヤレスLANアクセスノード、およびセキュリティカメラなどがあります。
* MAX5952はIEEE 802.3af規格との後方互換性があり、IEEE 802.3af PSE準拠のシステムに向けたPSEコントローラのMAX5945およびLTC4258/LTC4259Aとピン互換性があります。最小限の部品変更または追加コストで、お客様は既存の設計を高出力にアップグレードすることができます。
* MAX5952は、アプリケーションにより柔軟性を持たせるために、これまでの大容量、レガシー(IEEE 802.3af非準拠)受電機器(PD)の検出が可能です。
* 設計の柔軟性を最大限に高めることができるように、MAX5952はI²C対応の3線式シリアルインタフェースを備え、マイクロコントローラで制御、または自立して動作するように設定可能です。
カリフォルニア州サニーベール―2007年9月21日―マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ(NASDAQ:MXIM)は、高出力(PoE+)およびIEEE® 802.3af準拠のPower over Ethernet (PoE)アプリケーション向け、クワッドPSE (給電機器)コントローラのMAX5952を発表しました。MAX5952によって、マルチポートの高出力PoE+システムは標準的なEthernetケーブルで最大45Wの電力を供給し、カラー LCDディスプレイを備えたIP電話、ワイヤレスLANアクセスノード、およびIPカメラなどの機器に給電することができます。
802.3afの電力制限を克服
現状のPoEアプリケーションは、IEEE 802.3af規格が義務付けるPSEの最大電力制限となる15W以上の電力を必要としています。特に、IEEE 802.3af規格は、PSEデバイスが各RJ-45ポートにつき最大15Wの電力を供給すること、そして802.3af準拠のPDデバイスが最大 12.95Wの電力を受け入れることを義務付けています。しかし現在、その12.95Wという802.3afの制限以上の電力を必要とする大電力のPDが多数存在します。よって、お客様はより高い出力をサポートするPSEコントローラが必要になっています。
新しい高出力PoE+システムの要求に応える
MAX5952は802.3af規格に準拠するだけでなく、この新しいPSEコントローラは今日の要求のさらに厳しい、高出力(最大45W)のPoE+アプリケーション向けに特化して設計されています。MAX5952は32V∼60Vで動作し、802.3afの受電機器(PD)の識別と分類を提供し、また DCおよびACの負荷切断検出の両手法をサポートします。
MAX5952は高出力PDのクラス4およびクラス5の分類を採用しています。内蔵の9ビットアナログ-ディジタルコンバータ(ADC)およびI²C対応の、3線式シリアルインタフェースで4つの各ポートに供給される電流を監視し報告します。
数々のプログラミングおよび設定オプションによって、MAX5952の設計上の柔軟性は無類のものとなります。このデバイスは、MAXQ2000のようなシステムマイクロコントローラで制御、またはマニュアルまたはセミオートマチックモードで自立的な動作に設定可能で、エンドポイント(LANスイッチ/ ルータ)およびミッドスパン(パワーインジェクタ) PSEアプリケーションの両方に設定可能です。コントローラのゲート充電電流、電流制限スレッショルド、スタートアップタイムアウト、過電流タイムアウト、およびオートリスタートのデューティサイクルはすべてプログラム可能です。
MAX5952は、アプリケーションの無類の柔軟性を確保するために、PSEコントローラのMAX5945および市場における他の802.3af PSEコントローラとのピン互換性を備えています。よって、MAX5952は802.3af準拠のシステムと後方互換となります。外付け部品の変更または追加コストを最小限に抑えたまま、設計者は既存のシステムを高出力にアップグレードすることができます。
PoEリファレンスデザイン、サンプル、およびEVキットを提供中
MAX5952は、入力低電圧ロックアウト検出(UVLO)、検出時の負荷安定性セーフティチェック、過熱保護、スタートアップ、パワーグッドおよびフォルト状態時の出力電圧スルーレート制限などのPSEコントローラに求められる標準的な機能を備えています。
エンドポイントのPSEおよびミッドスパンのPSEの両アプリケーションのリファレンスデザインを提供中です。ミッドスパンのリファレンスデザインは、最大192ポートをサポートし、マイクロコントローラのMAXQ2000および対応するソフトウェアを含んでいます。出荷用サンプルおよび評価(EV)キットも提供されています。詳細はお問い合わせください。
MAX5952は、36ピンSSOPパッケージに封止され、上位民生用温度範囲(0℃∼+85℃)での動作が保証されています。参考価格は$6.33 (1,000個以上、FOB USA)となっています。詳細は、http://japan.maxim-ic.com/PoE-plusをご覧ください。
お問合せ先
マキシム・ジャパン株式会社
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-30-16
マーケティングコミュニケーション infoj@maxim-ic.com
企業HP:
http://japan.maxim-ic.com/
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