テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッド 2012年第2四半期決算概要
2012/07/24テキサス・インスツルメンツ
企業/市場動向
2012年7月24日
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長 兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は23日、2012年第2四半期の業績を発表しました。主な内容は次の通りです。
TIの2012年第2四半期売上高は3,335百万ドルとなりました。前期(2012年第1四半期)比で7パーセント増加しましたが、前年同期(2011年第2四半期)比では4パーセント減となりました。受注額は3,410百万ドルで、前期比で5パーセント増加しましたが、前年同期比では5パーセント減となりました。
第2四半期の売上高はほぼ予測どおりで、アナログおよび組込プロセッシングの業績は引き続き好調でしたが、ワイヤレス部門の売上は減少しました。
顧客および特約店での在庫は減少しているものの、世界的な経済環境を反映して、新たな発注は控えている状況です。受注残は増加しましたが、6月に受注は減少し、9月納期の受注残は例年を下回っています。これらの不透明な状況により、第3四半期の売上高は、第2四半期とほぼ同等で、四半期の平均成長率を下回るものと見ています。TIは、顧客需要の増加に対応すべく、製品の出荷増、生産リードタイムの短縮、生産増のための準備を整えています。
TIは、引き続きアナログおよび組込プロセッシングに注力しており、基幹製品である汎用向け製品のポートフォリオ拡充を図っています。
特別費用および収入を含めた一般的会計原則に基づいた業績は、以下の通りです。
|
2012年 |
2012年 |
2011年 |
第2四半期 |
第1四半期 |
第2四半期 |
売上高または営業収入 |
3,335百万ドル |
3,121百万ドル |
3,458百万ドル |
営業利益 |
598百万ドル |
397百万ドル |
905百万ドル |
税引後純利益 |
446百万ドル |
265百万ドル |
672百万ドル |
1株当り利益 |
0.38ドル |
0.22ドル |
0.56ドル |
営業活動によるキャッシュフロー |
675百万ドル |
449百万ドル |
629百万ドル |
第2四半期の粗利益の減少は、主に売上の減少、工場の稼働率低下関連のコストによるものです。前期比で、粗利益は売上増により増加し、東日本大震災関連の保険給付の減少を相殺する結果となりました。
営業利益も同様に、旧ナショナル・セミコンダクター社買収・再編成のコスト増、粗利益減、営業経費増により、前年同期比減となりました。営業経費増は、シリコン・バレー・アナログ事業部門を含んだためです。営業利益は、主に粗利益増により、前期比増となりました。また、買収コスト・営業経費の減少も営業利益増に寄与しています。
TIの各製品分野の売上高は以下の通りです。
|
2012年 |
2012年 |
2011年 |
第2四半期 |
第1四半期 |
第2四半期 |
アナログ |
1,800百万ドル |
1,686百万ドル |
1,588百万ドル |
組込プロセッシング |
509百万ドル |
473百万ドル |
596百万ドル |
ワイヤレス |
342百万ドル |
373百万ドル |
558百万ドル |
その他 |
684百万ドル |
589百万ドル |
716百万ドル |
アナログ:(特定用途向けアナログおよびロジック製品、パワー・マネージメント製品、汎用向け高性能アナログ製品、シリコン・バレー・アナログ事業部製品を含む)
• 2012年第2四半期のアナログ製品の売上高は、シリコン・バレー・アナログ事業部の売上を含んだために、前年同期比で増加となりました。汎用向け高性能アナログ製品・特定用途向けアナログおよびロジック製品の売上は減少しましたが、パワー・マネージメント製品の売上はほぼ横ばいとなりました。
• 前期比では、主にパワー・マネージメント製品の売上増により、売上は増加しました。汎用向け高性能アナログ製品・特定用途向けアナログおよびロジック製品の売上は増加しましたが、シリコン・バレー・アナログ事業部の売上はほぼ同等でした。
• 営業利益は、粗利益増が営業経費増により相殺されたために、前年同期比で僅かに減少しました。前期比では、粗利益増により、増加となりました。
組込プロセッシング:(多様な市場で販売されるデジタル・シグナル・プロセッサおよび汎用向けマイコン製品、通信インフラおよび車載用アプリケーションに特化した製品を含む)
• 2012年第2四半期の組込プロセッシング製品の売上高は、主に通信インフラ用アプリケーション・汎用製品の売上減により、前年同期比で減少となりました。車載用アプリケーション製品の売上は増加しました。
• 前期比では、主に通信インフラ用アプリケーション製品の売上増により、増加しました。汎用向け製品も売上増となりましたが、車載用製品は減少しました。
• 営業利益は、粗利益減により、前年同期比減となりましたが前期比では主に粗利益増により増加しました。
ワイヤレス:(OMAP™アプリケーション・プロセッサ、コネクティビティ製品、ベースバンド製品を含む)
• 2012年第2四半期のワイヤレス製品の売上高は、主にベースバンド製品の売上減により、前年同期比で減少となりました。コネクティビティ製品の売上も減少しましたが、OMAPアプリケーション・プロセッサの売上は増加しました。
• 前期比では、OMAPアプリケーション・プロセッサの売上減により、売上が減少しました。コネクティビティ製品の売上も減少しましたが、ベースバンド製品の売上は増加しました。
• 営業利益は、営業経費は減少したものの、粗利益減によって相殺されたために、前年同期比、前期比とも減少となりました。
その他:(DLP®製品、カスタムASIC製品、グラフ電卓、ロイヤルティを含む)
• 2012年第2四半期のその他製品の売上高は、工場取得に関連した供給契約が完了したことにより、前年同期比減となりました。ロイヤルティ・グラフ電卓の売上も減少したものの、カスタムASIC製品・DLP®製品の売上は増加しました。
• 前期比では、主にDLP®製品・グラフ電卓の季節的な売上増により、売上増となり、保険給付減を相殺する結果となりました。
• 営業利益は、買収・再編成関連コストの増加により、前年同期比で減少となりました。前期比では、粗利益増・買収コスト減により、増加となりました。
• 2012年度の研究開発費は約19億ドルが予定されています。
• 2012年度の設備投資額は約7億ドルが予定されています。
• 2012年第3四半期の売上高は3,210百万ドルから3,470百万ドルの範囲を見込んでいます。
英文のニュース・リリース(全文)については、TIのインターネットのホームページ(http://www.ti.com)からご覧いただけます。
テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、世界を「もっと便利に、健やかに、安全に、環境にやさしく、かつ楽しく」するような新しいエレクトロニクス機器を開発できるよう、お客様を支援し、共に課題解決に取り組んでいます。TIは世界30ヶ国以上に設計、販売ならびに製造拠点を展開し、イノベーションを追求し続けています。詳しくはホームページ (http://www.ti.com/) をご参照ください。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:和田健治、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ(http://www.tij.co.jp )をご参照ください。
企業HP:
http://www.tij.co.jp/tihome/jp/docs/homepage.tsp
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