ラティスセミコンダクター、低コスト、低消費電力のLatticeECP4 FPGA ファミリ対応Lattice Diamond 2.0 設計ソフトウェアを発表
2012/07/25ラティスセミコンダクター
ロジック/PLD
LatticeECP4 アドバンスデータ対応の最新バージョン
2012 年7 月25 日
オレゴン州ヒルスボロ - 2012 年7 月16 日発表資料 - ラティスセミコンダクター(NASDAQ: LSCC)は本日、Lattice FPGA 製品用のフラッグシップ設計環境、Lattice Diamond®ソフトウェアの最新バージョン「Lattice Diamond®2.0」を発表しました。Lattice Diamond®2.0 は最新のLatticeECP4™ FPGA ファミリ(アドバンス・ステータス)に対応します。LatticeECP4 は、コストや消費電力要件の厳しい無線・有線通信、ビデオ、コンピューティング・アプリケーション各市場向けの低コスト・低消費電力のミッドレンジFPGA を再定義します。
Lattice Diamond 2.0 設計ソフトウェアは、操作性を改善するとともに、LatticeECP3™ FPGA デバイス向けにパーティションベースの新インクリメンタル設計フローを導入することで、タイミング・クロージャを迅速化しています。新設計フローによって、デザイン変更時も性能は維持しながらランタイムを短縮することが可能です。
ラティスのソフトウェアマーケティング・ディレクタ、Mike Kendrick は、「Lattice Diamond 2.0 ソフトウェアは、ラティス独自の低コスト・低消費電力ミッドレンジFPGA の論理ファブリックのためにチューニングされた、使いやすく強力な設計ツール群を備えています。システムプランナをはじめとする新機能の追加でLatticeECP4 の革新的なアーキテクチャをサポートするとともに、6Gbps の高速シリアルデータ伝送用の複雑なソリューションの開発において、コスト目標を妥協することなく容易化できます」と述べています。
新 LatticeECP4™ FPGA ファミリ対応
Lattice Diamond 設計環境は、低コスト・低消費電力ミッドレンジのLatticeECP4 ファミリにもっとも適したアプリケーションの実装に、さまざまな選択肢を提供します。Lattice Diamond 2.0 ソフトウェアはLatticeECP4-190 デバイスのアーリーシリコンのキャラクタライゼーションに基づくタイミング、電力、パッケージングのアドバンスデータに対応しています。さらに低コスト・低消費電力の実装を確実にするためのアルゴリズムに加え、Lattice Diamond 2.0 には新たにシステムプランナ・ツールが追加されており、LatticeECP4 デバイスが提供する12 チャネルの6Gbps SERDES リソースを最大限に活用できます。
また、多彩な機能を持つパワーカリキュレータ・ツールによって、SERDES のプリエンファシス構成や、デバイスのパワーセーブやスタンバイ動作モードも設定でき、正確な解析でLatticeECP4 デザインの消費電力量を見積もることができます。また、Lattice Diamond 2.0 はLatticeECP4 デバイスのDSP ブロックを構成・生成できます。LatticeECP4 は業界で唯一、ダブルデータレート対応の高スループットDSPブロックを備えたFPGA で、低コストで高性能な無線通信ベースバンドや画像の信号処理実装に最適なデバイスです。
さらに効率化された設計フローで市場投入期間を短縮
個々の FPGA 内に集積する機能が増加するにつれ、最短時間でタイミング・クロージャを達成することは非常に困難になっています。このため、設計変更時に、すでにミートしたクリティカルパスのタイミング結果を保持し、かつ更新された設計の実装に必要なランタイムをトータルで短縮することが求められています。パーティションベースのインクリメンタル設計フローの導入によって、LatticeECP3 デザインのパフォーマンスを保持しつつ、マイナーな設計変更を実装するために必要な再コンパイル時間を短縮できるようになりました。本設計フローでは変更のないコンパイル済みパーティションを再利用し、変更が加えられたパーティションのみを再コンパイルします。
タイミング・クロージャを短時間で達成するためには、適切な制約を与える必要があります。最新のLattice Diamond 2.0 ソフトウェアではパスレポートが改良され、未制約パスが容易に確認できるため、意図する設計制約とのギャップを素早く特定し、これを解消することができます。
スループットの向上
Lattice Diamond は直感的な設計環境を提供し、設計をより短時間で完了することを可能にします。フローの初期段階で正しいピン設定を確認して修正する手助けとして、Lattice Diamond 1.4 で新たなピン設定DRC(Design Rule Check)エンジンが導入されました。最新Lattice Diamond 2.0 設計ソフトウェアではさらに、誤ったピン使用の検出機能を追加するとともに、本DRC の対象をこれまでのLatticeECP3 とMachXO2™、およびLatticeSC™に加えてLatticeECP4 ファミリに対応します。DRCエンジンはリアルタイムあるいはオンデマンドのいずれでも動作でき、正しいピン使用法を示唆するレポートを生成することで、ユーザを支援します。
Lattice Diamond ソフトウェアの各バージョンにはDiamond プログラマ(Programmer)およびデプロイメント(Deployment)ツールが付属しており、直感的なウィザード方式によってデバイス・プログラミングを容易化し、コンフィグレーション方法に応じたフォーマットでデバイスのプログラミングファイルを生成します。Lattice Diamond プログラマは 2.0 以降のすべてのバージョンで、ユーザ所望のSPI フラッシュ・デバイスをツールに追加できるようになります。またLattice Diamond デプロイメント・ツール2.0 では、MachXO2 デバイスファミリ向けの「I2C エンベッデッド」や、LatticeECP3 および LatticeXP2™デバイスファミリ向けのスレーブSPI(SSPI)などの新機能が組み込まれました。Lattice Diamond プログラマ、デプロイメントの両ツールにはスタンドアロン版も用意しています。
サードパーティ・ツールのサポート
Lattice Diamond は、論理合成ツールとしてSynopsys 社のWindows 版およびLinux 版Synplify Profor Lattice を統合しています。またシミュレーション環境として、Aldec 社のActive-HDL Lattice EditionII (Windows のみ対応)を統合しています。
ラティスのすべてのデバイスは、Synplify Pro と Active-HDL のOEM 版に加え、Synopsys Synplify Pro、 Aldec Active-HDL および Riviera-PRO の正規バージョンにも対応しています。またMentor Graphics 社の ModelSim SE およびPrecision RTL Synthesis 論理合成ツールもLattice のデバイスに対応しています。
対応オペレーティングシステム
Lattice Diamond 2.0 ソフトウェアはMicrosoft Windows XP、Windows Vista、Windows 7 の各OSに対応し、Windows 7 向けには64-bit 版も提供しています。Lattice Diamond 2.0 のLinux 版はLinux RedHat バージョン4、5、およびバージョン6 に対応しています。
価格と提供時期について
Lattice Diamond ソフトウェアはWindows 版、Linux 版ともにラティスのウェブサイト(http://www.latticesemi.co.jp/products/designsoftware/diamond/downloads.cfm/) からダウンロードできます。ダウンロードしたソフトウェアはインストール後、無償版(Free Edition)または有償版(Subscription Edition)のいずれかのライセンスで使用することができます。無償版ライセンスはラティスのウェブサイトからの申請で直ちに発行され、MachXO やPlatform Manager™ファミリを含むラティスの定評あるデバイスの多くの設計が可能です。また、Synopsys 社Synplify Pro for Lattice 論理合成ツールやAldec 社Lattice Edition II 混在言語対応シミュレータも使用できます。
有償版ライセンスでは、無償版のすべての機能に加え、最新 LatticeECP4 デバイスを含むすべてのラティスFPGA(LatticeECP4-95 デバイスを除く)の設計が可能です。Lattice Diamond の年間ライセンス料は895 米ドルです。
LatticeECP4 FPGA ファミリについて
LatticeECP4 FPGA ファミリはさまざまな機能で革新的な高性能を実現した、低コスト・低消費電力のミッドレンジデバイスです。各業界規格に準拠するマルチプロトコル対応6G SERDES を低コストのワイヤボンド・パッケージとフリップチップ・パッケージで提供し、最速1066Mbps のDDR1/2/3 メモリインターフェイスや無線通信ベースバンド、画像などの各信号処理に最適で従属接続可能な高性能DSP ブロックを集積しています。LatticeECP4 FPGA ファミリはコストと消費電力要件の厳しい大規模な無線通信インフラや有線接続機器、ビデオ・画像機器、及びコンピューティングの各アプリケーションに理想的です。新しいLatticeECP4 FPGA ファミリの詳しい情報についてはhttp://www.latticesemi.co.jp/products/fpga/ecp4/index.cfm/ をご覧ください。
ラティスセミコンダクターについて
ラティスセミコンダクターは革新的な FPGA、CPLD、プログラマブル電源管理とクロック管理ソリューションを提供しています。詳しくは http://www.latticesemi.co.jp/ をご覧ください。
Lattice Semiconductor Corporation、 Lattice (& design)、L(&design)、Lattice Diamond、LatticeECP4、Lattice ECP3、Lattice SC、LatticeXP2、MachXO2、プラットフォームマネージャ及び個別の製品名称は、米国及びその他の国におけるLattice Semiconductor Corporation 及びその子会社・関連会社の登録商標または商標です。その他本プレスリリースに記載されている製品名は、各社の登録商標または商標です。
企業HP:
http://www.latticesemi.co.jp/
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