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ルネサスとGreen Hills Softwareは、コネクテッドカー用コクピット開発で協業

2017/12/22Renesas Electronics  企業/市場動向


~安全でセキュアな堅牢性のあるソフトウェアベースの車載コクピットをCES2018に出展~

 

2017年12月22日


 
ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)と、大手ソフトウェア・ソリューション・プロバイダのGreen Hills Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、社長兼CEO:Dan O'Dowd、以下Green Hills)は、このたび、ルネサスが提供する量産車にも使用可能な車載グレードのSoC(System on Chip)「R-Car H3」を用いた車載コンピューティングプラットフォームとして、Green HillsのINTEGRITY とINTEGRITY Multivisorを搭載し、クライスラー社ダッジラム1500トラックをベースとした新型コネクテッドデモカーを開発しました。本デモカーの「R-Car H3」上には、故障しても安全に対処するための機能安全(セーフティ)標準規格ISO 26262に対応したアプリケーションを、AndroidTMベースのインフォテイメント、およびインスツルメントクラスタと統合し、外部の脅威からクルマを守るセキュリティとも両立することが可能なソフトウェアベースの車載コクピットとして搭載しました。2018年1月9日から米国ラスベガスで開催されるCES 2018に出展します。


ルネサスのコネクテッドカー用コクピットのデモカーは、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントの開発、統合、テストを、実際の車両における制約と条件の下で実現するように設計された開発プラットフォームです。ルネサスは、自動運転時代に向けて、オープン、イノベイティブ、トラステッドを特長とするRenesas autonomyTMプラットフォームの強化に努めており、Green Hillsなどの主要なパートナ企業とともに、最新の仮想化技術およびセキュリティシステムを含む、新しいソフトウェアやハードウェアを、今後も開発プラットフォームに継続して統合します。


ルネサスエレクトロニクスの車載システム事業開発統括部のVice President であるAmrit Vivekanandは次のように述べています。「今回、Green Hillsと共に開発したコネクテッドカー用コクピットは、仮想化などの複雑なシステムを真に理解するために重要な役割を果たします。こうした統合開発プラットフォームにより、我々はお客様をより良くサポートできるようになり、ルネサス独自の本当に価値ある提案をしていくことができます。」


Green Hills Software のBusiness DevelopmentのDirectorであるMatthew Slagerは次のように述べています。「ルネサスとGreen Hillsは、お客様の車載システムの開発が上手くいくよう、共にサポートをしてきた長い歴史があり、協業には満足しています。今回の車両はINTEGRITYのセパレーション技術により、車両メーカが幅広い車種向けにソフトウェアベースのコクピットを構築するため、コストと工数を削減可能な優れた開発プラットフォームです。」


今回のコネクテッドカー用コクピットは、次のような従来型と最先端の両方のコクピットシステムを、単一の車両システムに統合しています。


・ソフトウェア無線


・マルチメディア


・ナビゲーション


・ドライバの顔認識と、個人の好みに合わせたアプリケーションのパーソナライゼーションン


・マルチOSに対応したシームレスなディスプレイ共有


・HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)などの車両機能


さらに、本デモカーではINTEGRITY RTOSと、そのMultivisor仮想化エクステンションにより、ルネサスの「R-Car H3」上に、ISO 26262に対応する安全要求の高いアプリケーションコードと、汎用コードやゲストOSを安全に共存させることができるソフトウェアベースの車載コクピットを実現しています。具体的には次の通りです。


・INTEGRITY MultivisorのゲストOSとして、Androidベースのセンターコンソールディスプレイを搭載し、タッチスクリーンマルチメディア、空調制御、ナビゲーション、クラウド接続された車両メンテナンスモニタリング、およびドライバ生体認証機能を提供しています。


・機能安全規格ISO 26262への対応を見据えた多機能インスツルメントクラスタを搭載。INTEGRITYとゲストOSの両方のOpenGL ESグラフィックスコンテンツを同時処理可能な3次元GPUアクセラレターが、これをサポートしています。


・AndroidアプリケーションとISO 26262対応クラスタの両方の表示画像を、安全かつセキュアに共有できます。


ルネサスは今後も、オープン、イノベイティブ、トラステッドなRenesas autonomyを強化し、自動運転システムやコネクテッドカーに向けて、エンドツーエンドのソリューションを提供することにより、安心・安全なクルマ社会の実現に向けてさらなる技術開発を進めてまいります。


Green Hillsは、本デモカーを2018年1月9-12日にラスベガスで開催されるCES 2018のGreen Hillsブース(LVCC North Hall, Booth #3110)に展示する予定です。



*Green Hills, Green Hills Logo, INTEGRITY、Multivisorは、米国およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc.の商標または登録商標です。Android は Google Inc. の商標です。OpenGLは、米国およびその他の国におけるSilicon Graphics, Inc.の商標または登録商標です。Renesas autonomyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

 

 











企業HP:
http://japan.renesas.com/

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