NI、Wi-Fi 6 PA/FEMコンポーネントのテストカバレッジを6 GHz超に拡大
2019/10/15National Instruments
ネットワーク/通信
2019年10月15日
自動テスト/自動計測システムの開発とパフォーマンスを加速する、ソフトウェア定義プラットフォームのプロバイダであるNI(Nasdaq:NATI)は、Wi-Fi 6のフロントエンドテストリファレンスアーキテクチャを発表しました。これにより、6 GHzを超える新たな周波数帯域で動作する最新のWi-Fi 6パワーアンプ(PA)およびフロントエンドモジュール(FEM)の、包括的で高速かつ高確度なテストが実現します。
先頃承認された6~7.125 GHz帯でのWi-Fiテストカバレッジのニーズに応えて、NIのWi-Fi 6フロントエンドテストリファレンスアーキテクチャはベクトル信号トランシーバ(VST)の高帯域幅をさらに拡張し、確度を上げ、計測速度を一層高速化します。VSTは、RF信号発生器と信号アナライザ(瞬時帯域幅1 GHz、最大12 GHz)を組み合わせたデバイスとして幅広く導入されており、主力製品として実績を上げています。エンジニアはPA/FEMの特性評価と妥当性確認を、優れた線形性、低ノイズ、高ダイナミックレンジで実施し、Wi-Fi 6 1024-QAMのパフォーマンスを綿密に検証することができます。また、動的なEVM計測を簡略化しつつ、FGPAベースの電源レベル制御によってテストのスピードアップを図ることも可能です。
半導体メーカーがこぞって新たなWi-Fi 6の製品化に取り組むなか、エンジニアは製品の開発スケジュールを短縮しつつ、より高い周波数帯域でさらに多くのテスト要件に対応するという困難な課題に向き合うことになります。Wi-Fi 6のフロントエンドテストリファレンスアーキテクチャの計測器および計測IPは、妥当性確認を行うラボでも、製造テストでも使用できるため、エンジニアは相関取りやテストシステムの開発に余分な時間を割かずに済み、製造までの工程を合理化できます。
NIのプロダクトプランニング担当バイスプレジデント、Stefanie Breyerは、次のように述べています。「Wi-Fiの周波数帯域全体の包括的で信頼できるデータを短時間で提供することを求められるエンジニアにとって、VSTが広範な周波数をカバーし、大きな瞬時帯域幅を備えていることは大変重要です。NIのソフトウェア定義プラットフォームを基に構築されたテスタを選べば、ワイヤレス規格の最新の動向に対応できます」
VSTベースのWi-Fi 6フロントエンドテストリファレンスアーキテクチャのリリースは、NIがテストカバレッジの拡張に継続して取り組んできたことと、PA/FEMデバイスを早期市場投入できるようにお客様を支えてきたことの成果の一環です。このソリューションはNIのモジュール式計測器ポートフォリオおよび計測ソフトウェアを補完して、2.4~7 GHz以上の周波数帯域全体で最新Wi-Fi 6 RFICデバイスを特性評価および妥当性確認できるようにするものです。
NIについて
NI(ni.com)は、現在だけでなく将来をも見据えたエンジニアリングの課題解決をサポートする、高性能な自動テスト/計測システムを開発しています。NIのソフトウェア定義のプラットフォームは、モジュール式ハードウェアと拡大を続けるエコシステムから構成されており、このオープンなプラットフォームを採用することにより、優れたアイデアを具現化できます。
ニュースリリース掲載Webサイト
https://www.ni.com/ja-jp/about-ni/newsroom/news-releases/ni-expands-test-coverage-for-wi-fi-6-pa-fem-components-above-6-g.html
製品イメージ
http://www.miacis.com/NI/NI_Wi-Fi6_web.jpg
高解像度
http://www.miacis.com/NI/NI_Wi-Fi6.jpg
企業HP:
http://www.ni.com/
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