●産業用イーサネットアーキテクチャに関する豊富な経験と高品質コネクターで、産業用オートメーションソリューションの確実なカスタマイズと迅速な提供を保証
●インダストリー4.0達成のコミットメントを共有し、過酷環境に対応可能な小型IP67防水等級適合コネクターの早期開発を促進
●モレックスの広範な産業用通信製品ポートフォリオで、高水準な次世代アーキテクチャとフレキシブルな産業用オートメーションを実現
2022年10月13日
東京 – 2022年10月13日 – エレクトロニクスで世界をリードしコネクティビティの分野で革新を続けるモレックスでは、フレキシブルな産業用オートメーションと産業用モノのインターネット (IIoT) ソリューションの活用で生産工程の最適化を実現するイタリアの板金加工機メーカー、サルバニーニ (Salvagnini) との協働で、フレキシブルな産業オートメーションソリューションの開発に力を入れています。
イタリア、サレーゴに本社を置くサルバニーニは、パンチングマシン、パネルベンダー、プレスブレーキ、ファイバーレーザーカッター等の板金加工システムを7,000台以上、75か以上の国向けの出荷実績を誇るグローバル企業です。サルバニーニは世界5か所の工場、35か所のサービスセンター、23か所の事務所に1,992名の従業員を擁し、世界各地の顧客向けにカスタマイズしたソリューションを提供しています。現場オペレーターと設備機器とのシームレスな連携作業には、工場の現場にあるシステム、スマートセンサー、クラウドベースアプリケーション相互間の、リアルタイムなデータのやりとりが必要です。
サルバニーニのコモディティ・マネージャー、アレッサンドロ・バーノ (Alessandro Bano) 氏は、「サルバニーニのシステムは複雑で、供給先の国ごとに異なる高い品質基準と各種認証への適合や規則の遵守が要求されます。工場に設置した板金加工システムとクラウドサーバー間の、高速接続とセキュアな通信も保証する必要があります。モレックスの製品品質の高さとチームの迅速な対応は素晴らしく、当社の生産オペレーションや顧客へのアプローチ方法についても、十分なアドバイスを提供していただくことができました」と語っています。
IIoTへの対応は緊急の課題
サルバニーニ製マシンが使うスマート通信バックボーンに関しても、モレックスの産業用イーサネットアーキテクチャに関する豊富な知識、広範な製品ポートフォリオ、世界各地の拠点から提供するテクニカルサポートが、重大な接続の問題の発見および修正に大いに役立っています。最高レベルの安定性と接続品質を達成するため、弊社とサルバニーニの担当部署とが協力してさまざまなタイプのコネクターを研究し、最終的にイタリア国内にあるサルバニーニのすべての生産工場でモレックスの製品が採用されています。
モレックスのインダストリアル・ソリューションズVP兼GMのジョン・ニューカーク (John Newkirk) は、「今回の協働においては、まず弊社の既存のコネクター、ケーブル、コードセットを紹介しました。それぞれエレクトロメカニカル機器とコネクターを専門としている私たちですので、今後必要となる接続機器に関して、相手の長期的なニーズと要望をスムーズに把握することができたと考えています」と述べています。
カスタマイズされたソリューション、フレキシブル産業用オートメーション
コネクターの小型化への需要がますます高まる中で、モレックスでは、多様な組み合わせが可能なケーブル長やコネクター種を豊富に揃え、さらにカスタマイズに対応したソリューション開発も行うことで、小型化に確実に対応してまいります。例えばモレックスでは、極めて狭い空間で確実な高速通信を達成するため、従来のバヨネット方式コネクターとは異なる、樹脂射出成形による一体型コネクターを自社で考案しました。
さらにモレックスでは、サルバニーニのL3およびL5レーザー切断機の加工テーブルに設置した材料を撮影するカメラの接続用に、まったく新しい単線ケーブルソリューションも設計しました。切断機に搭載されたカメラからの画像は、ソフトウェアを経由してDFX形式 (Drawing Exchange Format) ベクターファイルとして転送され、新規ネスティングの開始フォーマットを画面上に表示します。モレックスでは今回、ケーブルの寸法および本数を低減したことに加え、カメラとサルバニーニのシステム間の通信速度の高速化も実現しました。モレックスでは、コロナ禍においても複数サイズの標準パーツの生産量を増やしており、サルバニーニ向けのニーズにも迅速に対応することができました。
「我々は新たなソリューションの開発を進めるとともに今後出てくるかもしれない問題も共に解決し、お互いに相手に必要な価値を創出していければと考えています。モレックスとの協働関係がより深まり、より革新的で高性能なソリューションが実現されることに期待しています」とサルバニーニの技術部門の責任者、ブルーノ・サンビ (Bruno Sambi) 氏は語っています
サルバニーニとモレックスは今後も、インダストリー4.0の推進に力を入れ、最も過酷な環境でも確実に性能を発揮しなければならない、さらなる小型化と高性能化が求められる各種装置をサポートする、よりコンパクトなIP67防水等級準拠品の設計開発に関する情報もお知らせしてまいります。ワンランク上のフレキシブルオートメーションを実現する、はんだレス端子や円型ケーブル、産業用電子部品におけるモレックスの革新的技術の採用と合わせて、装置診断機能の向上および修理時間の短縮の余地等についても、研究を進めています。
資料
●サルバニーニとモレックスのケーススタディ (動画)
●サルバニーニとモレックスのケーススタディ (文書)
●モレックスは、ドイツ、ニュルンベルクで11月8~11日に開催される『SPS 2022』に出展いたします。会場では、次世代の産業用イーサネットアーキテクチャをサポートする製品とソリューションを間近にご覧いただくことができます。弊社ブース110に是非お立ち寄りください。
モレックスについて
モレックスは、未来の変革とより豊かな生活を実現させるテクノロジーを可能にすることでつながる世界を支えます。世界40ヵ国以上で事業を展開し、データ通信、医療、インダストリアル、自動車、家電などの様々な市場に広範な接続システム、サービスおよび電子ソリューションを提供しています。お客様や業界との信頼関係、エンジニアリングに関する卓越した経験と知見、そして製品の品質と信頼性をたずさえて、モレックスは無限の可能性を追求していきます。Creating Connections for Life ― ソリューション開発のその先に、つながる未来を見据えて。詳細に関しては、www.molex.comをご覧ください。
プレスリリースURL(英語版)
イメージURL