ピカリング インターフェース、スイッチ・ペイロードを2倍に増加する 新しい高電圧PXIマルチプレクサ・ファミリを発表
2024/04/25Pickering Electronics
受動/接続/機構部品
新しい1kVマルチプレクサ・シリーズは高品質のリード・リレーによる高密度/高性能とハードウェア・インターロックによる安全性を提供
2024年4月24日
電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・プロバイダであるピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は高電圧アプリケーション向けの高密度PXI/PXIeマルチプレクサ(MUX)モジュールの新ファミリを発表しました。ピカリングの高電圧スイッチング製品ラインナップを拡充する40-321-1xx(PXI)と42-321-1xx(PXIe)は1極または2極のマルチプレクサで、さまざまなバンク数とチャネル数が用意されています。最大1000VDCまたは1000VACピークのホット・スイッチングまたはコールド・スイッチングが可能で、全製品で高品質のリード・リレーを使用しています。
MUXシリーズは20種類のモジュール構成が用意されています。チャネル数は4~48、バンク数は1~6、1極または2極のスイッチング・オプションがあるため、スイッチング・ソリューションを試験システム要件に合わせて調整することが可能です。MUXシリーズは必要に応じてシングルまたはデュアル・スロット幅のPXIモジュールを装着でき、1つまたは2つのフロントパネルに取り付けられたD型コネクタを介して高電圧信号を伝送します。ピカリングでは新しいファミリをサポートするために、互換性のある標準/カスタムのケーブル、コネクタ、ブレークアウトをフル・レンジで提供しています。
回路基板絶縁試験、リレー試験、半導体絶縁破壊監視、ケーブル・ハーネス絶縁試験などの高電圧アプリケーションに最適なこの製品ラインナップはグループ会社でリレーを専門とするピカリング エレクトロニクスの高品質ルテニウム・リレーを採用しているため、ホット・スイッチングは従来の750Vから1kVまで、コールド・スイッチングも1kVまで向上します。設計に使用した小型計装グレードのリード・リレーは長い耐用年数と優れた低信号レベル性能だけでなく、高密度という利点も提供します。さらに、すべてのモジュールにはRFI抑制回路が実装されており、ホット・スイッチングにおけるリレー接点の寿命延長、コールド・スイッチング時の高電圧過渡現象によるサージの抑制を実現します。このサプレッサにより、過渡現象や無線周波数干渉が発生する可能性がある ケーブル・アセンブリを介して高電圧源に接続された場合でも安全に動作します。
ピカリングのスイッチング・プロダクト・マネージャーのスティーブ・エドワーズは「新しい4x-321高電圧マルチプレクサ・シリーズは1極または2極、最大48チャネルのバンク・サイズがあり、従来製品や競合のPXI/PXIe製品と比較して、スイッチ・ペイロードが2倍になります。リレーを専業とするグループ会社のピカリング エレクトロニクスの高品質リード・リレーを使用しており、10W時に最大1kVのホット/コールド・スイッチングが可能で、許容電流が最大1.25Aとなっています。ハードウェア・インターロックが付属しているので、安全性も確保されています」と述べました。
全シリーズに付属しているハードウェア・インターロックはインターロック信号があるまでスイッチ操作を防止するために使用します。また、すべての機能スイッチをデフォルトの非通電状態に戻す「機能停止」としても使用することができ、試験システムとオペレーターを保護する役割を担います。インターロック信号はモジュール間でデイジー・チェーン接続することができるため、独立運転や連動運転が可能です。「4x-321」モジュールはリレーが寿命に近づいていることを判定する予防保全テストに使用可能なピカリングのeBIRSTテスト・ツールにサポートされています。また、eBIRSTにより故障の早期発見が可能になり、システムのダウンタイムを最小限に抑えられます。ユーザーが現場で簡単に整備できるよう、各モジュールには予備のリレーが取り付けられています。
4x-321はドライバが付属しており、一般的なソフトウェア・プログラミング環境とオペレーティング・システムでサポートが可能です。ピカリング インターフェースではすべての製品に対して標準の3年保証と長期製品サポート保証を実施しています。価格と供給に関して詳しくは
http://www.pickeringtest.com/ をご覧ください。
Design, Deploy & Sustain Your Automated Test System
ピカリング インターフェースについて
ピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーションの設計/製造を行っている企業です。
PXI、LXI、PCIアプリケーション向けに、業界で最も広範なスイッチング/シミュレーション製品を提供しています。さらに、こうした製品のサポートのため、社内のソフトウェア・チームが開発したアプリケーション・ソフトやソフトウェア・ドライバと合わせて、ケーブル/コネクタ・ソリューション、診断試験ツールも提供しています。
ピカリング製品の仕様は世界で使用されている試験システムに対応しており、その優れた信頼性と価値に対しては高い評価が寄せられています。ピカリング インターフェースは米国、英国、ドイツ、スウェーデン、フランス、チェコ共和国、中国での直接的な営業活動とともに、北/中南米、欧州、アジアの国々での代理店網によりグローバルな活動を展開しています。現在、車載、航空宇宙/防衛、エネルギー、産業機器、通信、医療、半導体などのすべての電子機器業界に対し、製品/サービスを提供しています。シグナル・スイッチング/シミュレーション製品や販売窓口の詳細については、
https://www.pickeringtest.com/ja-jp/ をご覧ください
企業HP:
https://www.pickeringrelay.com/
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