日本TI、超音波診断機器においてより優れた画像品質を提供する業界初の全機能内蔵のアナログ・フロントエンドを発表
2008/03/25テキサスインスツルメンツ
アナログ
既存製品よりも50%小型化、消費電力20%削減、ノイズを40%削減した新製品
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、医療向け画像処理に使用されるハイパフォーマンス・アナログに関する専門知識を活用し、ポータブルからハイエンドまでの超音波診断機器向けに、高いスケーラビリティを備えたAFE(アナログ・フロントエンド)ソリューション、『AFE58xx』製品ファミリを発表しました。『AFE58xx』製品ファミリは、より優れた画像品質と低い消費電力を兼ね備えた革新的な超音波診断システムの実現に役立ちます。この製品ファミリ初のデバイスである『AFE5805』はポータブル市場向けに全機能内蔵のシグナル・チェーンを提供するとともに、既存のソリューションと比較しておよそ50%基板実装面積を削減し、20%低い消費電力と40%のノイズの削減を提供します。本件に関する詳細は
http://www.tij.co.jp/afe5805から参照できます。
世界的に高齢者の人口が増加するにつれ、医療コストの上昇と新興経済諸国における需要増加によって、診療所、救急車、現場のトリアージ(治療や搬送の優先順位の決定)、遠隔地で使用可能という要件を満たし、ポータブルかつ手頃な価格で、より優れた画像品質を備えた超音波診断機器へのニーズが急速に増加しています。米国の調査会社フロスト・アンド・サリバンによれば、ポータブルや持ち運び可能な超音波診断システム市場の年平均成長率は19.2%で、2010 年には3億3千万ドル規模まで成長すると予測されています。
TIのメディカル・アンド・ハイ・リライアビリティ・ビジネス担当バイスプレジデントのケント・ノヴァク(Kent Novak)は次のように述べています。「超音波診断機器市場の要求条件が変化しデザインがより複雑となったことで、超音波診断システムのアクセス性をより向上すると同時に診断画像をさらに高品質にするために必要なスケーラビリティ、高性能および高集積度を備えた『AFE58xx』製品ファミリをはじめとする革新的なソリューションをお客様に提供することが極めて重要になりました。医療用画像診断機器市場のすべての分野に対応し、『AFE58xx』製品ファミリの全デバイスを供給することで、TIは製造各社のシステム・コストの低減を実現すると同時に、より革新的で手頃な価格の超音波診断機器の実現を支援します」
低消費電力とより高い画像品質を提供する進歩した機能『AFE5805』は可能な限り高い解像度を保ちながら、より低い消費電力と小型化を要求するポータブルの超音波診断システム向けに設計された全機能内蔵のアナログ・シグナル・チェーン・ソリューションです。『AFE5805』は部品点数を低減することで、消費電力を最高20%低減し、チャネルあたり 122mW(ミリワット)の高効率と、市場の同種の製品と比較してノイズを40%も低減します。
『AFE5805』は8チャネルのLNA(ローノイズ・アンプ)、電圧コントロール・アッテネータ、可変ゲイン・アンプ、ローパス・フィルタ、およびLVDSデータ出力を備えた12ビット、50MSPS(メガサンプル/秒)のADC(A/Dコンバータ)を内蔵しています。『AFE5805』は 15mm(ミリメートル)×9mm角という業界で最も小型のパッケージで供給され、既存のソリューションのおよそ半分の実装面積を提供します。システムの入力部分は信号入力経路全体の品質に大きな影響を与え、高品質の解像度の画像をはじめ診断システムの全体的な性能を決定することから、低い入力電圧ノイズ・レベルを提供する『AFE5805』のオンチップLNAは極めて重要です。
市場投入時間を短縮するツール群とサポートを提供TIでは迅速で高いコスト効率の評価を実現することで、お客様の設計作業を迅速化し市場投入時間の短縮に役立つ、使いやすいEVM(評価モジュール)、データシート、ならびに無料サンプルを提供しています。TIでは『AFE5805』のほか、超音波画像診断システム向けのソリューションとして、DSP (デジタル・シグナル・プロセッサ)、高速データ・コンバータ、アンプ、電源管理、それにクロックおよびインターフェイスをはじめとする周辺素子を供給しています。TIの最新の『Medical Applications Guide』に関しては、
http://www.ti.com/medical(英文)から参照できます。
価格と供給について現在、『AFE5805』は15mm×9mm角の135ピンBGAパッケージで供給中です。100個受注時の単価(参考価格)は75ドルです。サンプルおよびEVMも供給中です。量産出荷は2008年6月の予定です。
*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
企業HP:
http://focus.tij.co.jp/
テキサスインスツルメンツのニュースリリース
-
2024/11/28Texas Instruments
マイコン
-
2024/10/28Texas Instruments
電源/パワー
-
2024/10/23Texas Instruments
ロジック/PLD
-
2024/09/05Texas Instruments
入出力デバイス
-
2024/08/07Texas Instruments
電源/パワー
関連ニュースリリース
-
-
-
-
-