交通輸送CO2排出削減 : コンチネンタル社が初の導入企業に
2019/05/28インフィニオン テクノロジーズ
プロセッサ/メモリ
~インフィニオンとSchweizer社が開発した48Vシステム用の革新的テクノロジー~
2019年5月6日、ミュンヘン/シュランベルク(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズとSchweizer Electronic AGは、マイルドハイブリッドカー向けの新しいテクノロジーである、Chip embedding:パワーMOSFET基板組み込み技術を開発しました。48Vシステムの性能を大きく高めるとともに、システムに伴う複雑さを軽減します。このテクノロジーを初めて導入する企業はコンチネンタル パワートレイン部門となります。
Schweizer Electronic社のCEOであるロルフ メルテ(Dr. Rolf Merte)は次のように述べています。「パワーMOSFET基板組み込み技術は、マイルドハイブリッドカーの電動化に新たな可能性をもたらします。世界をリードする自動車関連サプライヤーの1社に採用されたことは、このテクノロジーが持つ可能性を裏付けるものです。」
組み込みチップテクノロジーを採用したこのパワーMOSFETは回路基板にハンダ付けされるのではなく、それと一体化されるようになります。インフィニオンの車載MOSFET事業の責任者を務めるフランク フィンダイス(Dr. Frank Findeis)は次のように述べています。「このテクノロジーにより放熱性能が改善され、電力密度を高めることが可能となり、基板の一体化によりシステムとしての信頼性がさらに高まります。これらの利点を通じ、より大出力または高コスト効率の48Vシステムが実現します。」
コンチネンタル パワートレイン部門は最初のアプリケーションとして、欧州の主要自動車メーカーのひとつによる車両の48Vスタータジェネレータに、この新しいテクノロジーを採用することを決定しました。
コンチネンタル パワートレイン部門のSystem Technical Project Leaderであるディトマール フォクト(Dietmar Vogt)氏は次のように述べています。「チップ組み込みにより、従来のシステムと比較して出力を60%高めることが可能になりました。」
48 Vのスタータジェネレータは二酸化炭素排出削減に貢献する主な要素のひとつであり、マイルドハイブリッドカーでは従来のドライブトレーンと比較して最大15%の削減を実現します。48Vは12Vのアイドリングストップ機構と比較してより頻繁かつ長時間エンジンを停止することが可能です。また加速性能も向上し、内燃エンジンへの負荷を低減します。ブレーキ時には12Vシステムよりも多くの運動エネルギーを回収します。
インフィニオンは業界をリードするMOSFETテクノロジーであるOptiMOS™ 5をこの新しいテクノロジーに提供し、またSchweizer社はSmart p2 Pack®と呼ばれる組み込みパワーPCBテクノロジーを提供します。このパートナーシップに基づく量産は2021年中の開始を予定しています。
インフィニオンについて
インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2018会計年度(9 月決算)の売上高は76億ユーロ、従業員は世界全体で約4万100人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol: IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol: IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。
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