2024年11月8日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、自動車業界を牽引するモビリティ テクノロジー サプライヤーであるマレリと、先進的なE/Eアーキテクチャ ソリューションの開発で協業します。この協業は、両社の自動車に関する専門知識を組み合わせ、インフィニオンの最新のAURIX™ TC4xマイクロコントローラーを使用して、革新的なゾーン コントロール ユニット (ZCU) を開発するものです。新しいE/Eアーキテクチャ向けに設計されたインフィニオンのAURIX™ TC4xファミリーは、車載マイクロコントローラー ユニット (MCU) の機能を拡張し、安全でセキュアな処理を実現します。このMCUファミリーは、マルチビット イーサネットやPCI Expressなどの高速通信インターフェースに加え、CAN-XLや10BASE-T1Sなどの新しいインターフェースもサポートしています。これにより、自動車メーカーは次世代E/Eアーキテクチャを実装する際に、卓越した性能、データ スループット、柔軟性を実現できます。 

マレリの電子システム部門プレジデントのRavi Tallapragada氏は「マレリとインフィニオンは、長い協力関係の歴史があり、ZCUの共同開発はさらなる大きな前進です。インフィニオンの貢献により、マレリはゾーン アーキテクチャに参入する自動車メーカーのパートナーとしての役割を強化することができます。この協業を通じて市場をリードする製品を提供することで、ソフトウェア定義車両の実装を可能にし、ZCUにおける業界トップの地位を築くことができます」と述べています。 

インフィニオンのADAS、シャシー、E/Eアーキテクチャ担当シニア バイス プレジデントであるラース ヴェンメ (Lars Wemme) は「当社の新しいMCUによって、マレリが革新的なソリューションを推進し、成長するOEMゾーン制御市場のパイオニアとなることを支援します」と述べています。

マレリは、インフィニオンのAURIX™ TC4xを使用することで、先進的なソフトウェア定義車両の開発に有益な重要機能を備えたZCUプラットフォームを構築しました。

・Data Routing Engine：超低レイテンシーでの通信を保証し、車両内のデータ伝送の効率と速度を向上させます。 

・Hypervisorとの統合：システムのダウンタイムなしに最新機能を維持するために不可欠な、独立したソフトウェアアップデートを可能にします。 

・照明制御ソフトウェアの統合：革新的な照明制御システムをZCUに統合し、将来のMCUレスランプへの道を開きます。 

AURIX™ TC4xは、ソフトウェア定義車両を実現する重要な製品であり、強化されたセキュリティ クラスタとISO/SAE 21434への準拠により、強力なセキュリティ性能を提供します。統合されたデータ ルーティング エンジンはデータ転送時のCPU負荷を軽減し、ハイパーバイザーは単一のAURIX™ TC4xプラットフォーム上で複数のオペレーティング システム プラットフォーム上で開発されたアプリケーションの組み合わせを可能にする仮想化レイヤーとして機能します。また、ハイパーバイザーは仮想化レイヤーとして機能し、複数のオペレーティングシステムプラットフォーム上で開発されたアプリケーションを単一のAURIX TC4xプラットフォーム上で組み合わせることができます。仮想化対応のハードウェア保護メカニズムとともに、異なるアプリケーションの統合を容易にし、それぞれに割り当てられたリソースと要件を確保します。 

供給状況 

AURIX™ TC4x のサンプルは現在入手可能です。詳細はwww.infineon.com/auricTC4xをご覧ください。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約58,060人の従業員を擁し (2024年9月末時点)、2024会計年度 (2023年10月～2024年9月) の売上高は約150億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード：IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード：IFNNY) に上場しています。

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