ビシェイ社、IHDMエッジ巻線インダクタを発表、180℃で安定したインダクタンス値と飽和特性を実現 128 A DCまでの民生用アプリケーションに最適
2022/07/26Vishay
受動/接続/機構部品
紛鉄合金コアテクノロジーとソフト飽和特性が特長のスルーホールデバイス 低DCRにより電力損失を低減、効率性を向上
2022年7月26日
ビシェイ・インターテクノロジー社(米国ペンシルバニア州、NYSE: VSH 、日本法人:ビシェイジャパン株式会社、東京都渋谷区、代表取締役社長:小澤政治)は本日、商業用アプリケーション向けに422Aまでの飽和定格電流を提供する新しいエッジ巻線構造のスルーホール型インダクタ2種であるIHDMシリーズを1107サイズ(27.1×18.4mm)で発表しました。ビシェイCustom MagneticsブランドのIHDM-1107BBEV-20 とIHDM-1107BBEV-30は、鉄粉合金コアテクノロジーを特長とし、-55℃ ~ +180℃の幅広い動作温度範囲で安定したインダクタンス値と飽和特性を実現し、低い電力損失と高い放熱特性を提供します。
本日リリースされたエッジ巻線構造のデバイスは0.25 mΩまでの低DCRを提供し、損失を軽減し定格電流を向上することで、高い効率を発揮します。IHDM-1107BBEV-20 とIHDM-1107BBEV-30はフェライトコア型の競合製品と比べて、+180℃の高い動作温度で安定した30%高い連続定格電流、30%高い緩やかな飽和電流を提供します。完全に飽和しない電流特性により、温度に依存せずに電流の上昇に伴うインダクタンス値の低下が予測できます。
350Vまで動作し、DC/DCコンバータ、インバータ、ディファレンシャルモードチョーク、モーターのフィルターや、産業、医療、軍用の大電流高温アプリケーションにおけるノイズ抑制のスイッチに最適です。アプリケーションに応じた性能の最適化のため、2種のコア材料が選択可能です。
IHDM-1107BBEV-20 とIHDM-1107BBEV-30の標準端子形状はスルーホール実装向けに切り出されスズめっきが施されています。ご要望に応じてインダクタンス、DCR、定格電流、定格電圧等のカスタマイズが可能です。選べる実装オプションとして、むきだし銅端子、表面実装、プレスフィット型端子があります。溶融スズメッキによりウィスカー成長のリスクを減らしています。RoHSに準拠し、ハロゲンフリーでビシェイ社の 「グリーン標準」に準拠しています。
デバイス仕様表:
部品番号 IHDM-1107BBEV-20 IHDM-1107BBEV-30
インダクタンス(µH) 0.47 ~ 7.5 0.68 ~ 12.0
標準DCR(mΩ) 0.25 ~ 2.17
最大DCR(mΩ) 0.30 ~ 2.60
標準熱定格電流(A)(1) 31 ~ 128 35 ~ 125
標準飽和電流(A) 96 ~ 343(2) / 118 ~ 422(3) 49 ~ 202(2) / 61~ 248(3)
標準SRF 29 ~ 217 21 ~ 181
(1) 40℃のΔTをもたらすDC電流(A)
(2) L0を20 %低下させるDC電流(A)
(3) L0を30 %低下させるDC電流(A)
サンプルおよび製品は既にご提供可能で、量産時の標準納期は12週間です。
ビシェイ・インターテクノロジー社について
「The DNA of tech™」はビシェイ社の登録商標です。
企業HP:
http://www.vishay.com/
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