電気自動車の駆動用バッテリーを住宅用蓄電池として利用できる「インテリジェントパワーコンディショナ」を開発
2011/02/23シャープ
自動車
2011年2月22日
シャープは、電気自動車に搭載されている駆動用バッテリーを、住宅用の蓄電池として利用できる「インテリジェントパワーコンディショナ」を開発しました。今後、安全性、信頼性などを確認する実証実験を重ね、早期の実用化を目指してまいります。
当社では、家庭内で使用する電力の省エネ化を図るため、「太陽電池」「蓄電池」「直流家電(DC家電)」の3つのテーマに着目し、CO2排出量の削減に貢献する「エコハウス」の実現を目指しています。特に、「蓄電池」は、太陽電池が発電するエネルギーを一時的に蓄電し、発電しない夜間などに家庭用の電力として使用できることから、実用に向けた開発が活発化しています。太陽電池による発電エネルギーを最大限に活用するためには、天候によって変動する発電エネルギーの過不足を蓄電池で補うことが必要です。そのためには、これら複数の電力源と系統電力を最適に連携して制御し、家庭内に安定した電力を供給することが重要です。
このたび当社は、太陽光発電システム用パワーコンディショナの開発で培った電力制御技術を活用し、「太陽電池」「蓄電池」が系統電力と連携して、安定した電力を供給する「インテリジェントパワーコンディショナ」を開発しました。将来の「DC家電」の普及を見込み、直流電力の供給も可能です。さらに、この技術を応用することで、今後普及が見込まれる電気自動車の駆動用バッテリーを住宅用蓄電池として活用が可能です。実証実験では、市販の電気自動車(※)をベースに、電気自動車の駆動用バッテリーから8kWの電力供給に成功しました。一般的な家庭で消費する電力が賄えます。また、「インテリジェントパワーコンディショナ」から電気自動車の駆動用バッテリーに対し、4kWhのエネルギーを約30分で充電できました。
今後、太陽光発電システムの普及拡大に伴い、ますます再生可能エネルギーを有効活用した取り組みが重要になってきます。今回開発した「インテリジェントパワーコンディショナ」の早期実用化に向けて、研究開発を推進してまいります。
※ 三菱自動車工業株式会社製「i-MiEV(アイ・ミーブ)」(型式:ZAA-HA3W2010年製)
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<ご参考>
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